注目の火星鉱物

こんにちは、azrocksです。
元々火星好きで火星の画像に癒されることが多いのですが、最近注目の画像が多いので紹介したいと思います。
火星というとこんな画像を思い浮かべる人が多いと思う。

でも超高性能なラジコン(CuriosityとPerseverance)が火星上を走り回っていて、日々画像がアップされている。

火星(Gale Crater)

数十億年前に水にさらされたらしく、ヘマタイト・粘土鉱物・硫酸塩鉱物が観察される。
火星の景色

ラジコンが走った車輪の跡

岩がゴロゴロ。地球でも乾燥地帯ならあり得る景色。
火星の画像が注目を集める理由の一つが、火星生命起源説(パンスペルミア説)です。
もちろん主流の学説ではありませんが、科学的に考察すると一概に否定できないようなのです。

隕石により生命が火星から地球に運ばれた可能性あるのは、火星に海が存在した41~32億年前(ノキアス代、ヘスペリア代)と考えられます。その当時、地球には原核生物という原始的な単細胞生物しかいませんでした。
火星で32億年以降(アマゾニア代)は大気が流出して寒冷化し、恐らく地表から(仮に存在していたら)生物は一掃されたと考えられます。
原核生物の化石は地球でも見つかっていませんが、微生物のコロニーはストロマトライトのような化石で残されています。

もう一つ生物起因で有名なのはノジュール(球形の鉱物)です。

有機物が海水に溶けて炭酸カルシウムの鉱物になり、それが化石化したものです。
アンモナイト、三葉虫、生物の歯などが、ノジュールと一体化しているのを見たことあるかと思います。
以前のブログでも紹介しましたが、ノジュールに似た鉱物は火星でも見つかっておりブルーベリーと呼ばれています。

左:火星、右:地球(米ユタ州)
デンドライトも微生物のコロニー起因という学説があります。

これに似た鉱物も火星で見つかっています。

直近では仏頭状(ブドウ状、botryoidal)鉱物も2週間前に火星で見つかりました。

アゲートでよく見られる形状ですが、これも微生物起因という学説があります。
また本日の日経新聞でも紹介されていましたが、サンゴ状の鉱物も先月見つかりました。

自分が生きている内に科学の常識が書き換わったら面白いなと、ワクワクしています。
日々NASAのサイトで火星画像がアップされていますので、興味ある方はどうぞ。